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[2024年12月4日]ジョージア現地では激しい抗議行動が続く

11月28日のEU加盟交渉凍結を受けて、政府に対する抗議活動は激しさを増しています。様々な学術機関等で有志による署名活動も始まり、地方の教育機関にも影響がでているようです。


抗議側の挑発的行動もあれば、警官隊による過度のリアクションも報告されています。私自身、知人のTVジャーナリストが殴打されて入院した映像を見て、大きなショックを受けました。


2012年に旧ソ連圏では異例の民主的な選挙による政権交代を成し遂げたジョージアですが、その時に政権に就いた「ジョージアの夢」党の指導部が、ジョージア人のまさに夢であり悲願であるヨーロッパへの統合に背を向けてしまったことで、多くの市民は深い失望感の中に置かれていると思われます。


やはり知人のSNSで、ロシア人家族がおそらくクリスマスツリーの飾りを買っている場面にお店で遭遇したことを否定的に記していました。皆にとって寛容であったトビリシですが、張り詰めた緊張感の中で情勢がどこに向かうのか、見えない状況が続いています。


日本の外務省も声明を発しました。


EUを含めて関係の深い諸国は、制裁や関係遮断ではなく、平和的な解決のための道筋やそのための貢献について、示すべきかと思います。本来であれば1月1日の新年と、1月7日の正教のクリスマス、そして、1月15日の旧暦の新年と、12月後半から祝祭に向けてお祝いモードに包まれるジョージアですが、事態がエスカレートすることを恐れています。


写真では変わらずジョージアの文化遺産などを主に紹介したいと思います。今回はこの秋に訪れたツィルカニ教会。ムツヘタ近くの素朴な昔ながらの教会ですが、地元の方々の聖歌が本当に美しかったです。

また、今日は東京都立大学オープンユニバーシティー講座「ジョージアの歴史VIユーラシア・文明の交わるところ」の第三回目です。豊かな歴史を各国の人びとが実感できるよう、早く現地の情勢が落ち着いて欲しいと思います。














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